みなさん、こんにちは。
エルです。(@gyoukai_l)
皆さんはパチンコ・パチスロ機が
一体どのくらいの時間をかけて
開発されているのかご存知ですか?
毎週木曜更新の「業界情報コラム エルノート」
今回のテーマは「機種開発」です。
新台の噂が出るのは導入前から数ヶ月前…
しかし、実はそのもっと前から
機種の開発はスタートしています。
一度は感じたことがあるであろう…
「なんでこんなクソ台が出るんだ?」という
疑問についても、ヒントになると思います!
アニメやゲームタイアップとの
裏話も少し書いていますので、
今まであまり知らなかった方は読んでみて
面白かったらコメントいただけると嬉しいです!
それではご覧ください。
▼目次
開発する機種はどのように決まるのか?
「○○がパチスロ化するらしいぞ!」みたいな
掲示板のスレなんかもよく見ますよね。
今やスロット・パチンコ業界において
アニメ・ゲームとのタイアップ機は当たり前。
こういった著作権のあるコンテンツを
「版権」と呼びます。
まず最初に説明していくのは
どこのメーカーが何の版権を扱うのかは
いったいどうやって決まっているのか?
パチンコ・スロットにどの版権を使うかは
- 版権を管理している版元に交渉する
- 版元から提案されたものから選ぶ
*「この版権で機種作ってみません?」的な - アニメ・映画の制作に出資して権利を獲得する
*パチンコ・スロット化を前提に
大体はこのいずれかのパターンです。
深夜アニメがタイアップする場合などは
2番目の版元から提案されるパターンが
一番多いような気がします。
アニメ以外にも歌手・ドラマ…
そしてAKB48などのアイドルなど。
このあたりも流れ自体はだいたい同じですが、
歌手などは出演する”そのヒト”がいるので
色々とややこしい事もあります…
浜○あ○みさんの話なんかは有名ですね(笑)
版権料が高い事で有名な機種
過去最高額と言われた版権は・・・
噂では【聖闘士星矢の15億円】が
版権料としては最高額だと言われています。
15億ですよ、15億。
桁が凄まじすぎる…。
???「君は!15億を感じた事があるか!!」
聖闘士星矢はいわゆるオークション形式で
複数社が取り合いとなった結果として
ここまで値段がつり上がったそうです。
聖闘士星矢 海皇覚醒を打つときは
15億円を感じてみてください(笑)
機械が出来上がるまでの流れ
使用する版権が決まった後は、
開発陣が企画を構想します。
*こんな感じで作ろう!的なやつです
企画が出来たら、それを元に制作して行きますが、
メーカーは自社だけで開発していくのではなく、
様々な協力会社さんと共に機械作りをしています。
液晶演出は映像会社へ
役物は部品会社へ。
他にもサウンド・BGM・プログラムetc…
上がってきた試作品に修正・改良を施す
上がってきた試作品に修正・改良を施す
上がってきた試作品に修正・改良を施す…
どんどん細部まで詰めていきます。
ここにどれだけ時間をかけるか…によって、
台の出来が左右されてきます。
時間をかければかけるほど、
神台になる確率が上がるといっても
過言ではありません。
まず、ここで神台になるかク◯台になるか
ある程度線引きできてしまうポイントですね。
1機種が完成するまでにかかる時間①
ここまでの流れを知っていただくと、
機種開発のプロジェクトは大掛かり
というのがイメージ出来ると思います。
企画の立案〜完成までかかる時間は、
最低でも2年~3年かかります。
版権の契約にも数ヶ月〜長いと数年かかり、
企画立案に数週間〜3ヶ月程度かかります。
そこから1~2年以上もの時間をかけて
試作⇄修正・改良を重ねて、やっと完成します。
完成したから導入だ!というわけにもいかず、
市場に出るのはまだ先。
やっとの思いで完成させた遊技機が
いよいよ試験を受けます。
1機種が完成するまでにかかる時間②
パチンコ・スロットの規則は国の機関である
国家公安委員会(通称:公安)が決めています。
そして試験を受けるところは保通協という
警察のAMAKUDARI先で有名な
公安の指定機関になります。
この保通協試験にかかる費用は
一回あたり170万円くらいです。
もちろん、試験に落ちたら再度170万円。
今現在6号機の適合率は激低なので、
各メーカーが170万円を毎回ドb…
失礼、毎回チャレンジ費用として支払ってます。
ここで試験に適合しますと
ようやく導入される目処がたちます。
ここまで全ての過程をトータルすると
構想段階からホールに入るまでには
3~5年もかかっているのです。
ク◯台誕生の分岐点
先ほども説明しましたが、
開発にかける時間によって
台の出来がある程度左右されてきます。
開発に時間が足りずに
結果ク◯台と成り上がる機械は数多くあります…
販売スケジュールの都合上、
「この機械の納期はいつまで」と決められています。
メインコンテンツであれば、
当然時間をかけて開発に力を注ぎますが
弱小版権ですと、時間に追われた結果、
”手抜き”と言うと語弊がありますが
細部まで詰められないまま
世に出ざるを得なくなります。
さらに、開発途中で
「規則が新しく変わった」なんて事が起きれば、
開発中の仕様(スペック)が通用しなくなります。
「このスペックを試験に持ち込めるのはいつまで」と
期限が突然限られて駆け込み…
必然的に作りが雑になってしまい
ク◯台になってしまったという台も存在します。
純粋に開発の力が弱いケースもありますが、
時間的な問題で残念詰め切れなかった台も
数多く存在する事は事実です。
メインコンテンツなのにクソ台なのは
開発陣の力の無さや見通しの悪さなど
他の問題点も大いに考えられます。
まとめ
1機種作るのに時間がかかり、
そして大きなお金が動いているこの業界。
そして、オリジナルコンテンツだけでなく、
アニメやゲームとの関係もどんどん深くなり、
人気の深夜アニメなんかは機械化されるのが
当たり前な時代になってきました。
今が旬の人気漫画やアニメのパチスロ化は
実は大体もう動いています。
版権交渉〜ホールさんに導入されるまでに
何年もかかるため、情報が出ていないだけです。
一つ見極めるポイントとしては
アニメとかのエンドロールにメーカーの名前が
載っている事があるのですが…
それはパチンコ・スロット化する前提で
そのアニメに出資しているという事。
もし発見した時は
「あ、このアニメは今度ここのメーカーで
パチンコ・スロット化するんだな」
とか分かっちゃいます(笑)
今見てるアニメのエンドロールに
メーカの名前はないか…ぜひ探してみてください♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
[…] https://www.slopachi-quest.com/article/kishukaihatsu/ […]