スマートパチスロの概要 |
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出玉情報等を一元的に確認できる「遊技機情報センター」に接続する |
正確に出玉を把握するために、物理的な遊技メダル等を使用せず、遊技メダル等の数を電磁的に記録する |
かねてより噂にあった「メダルレス遊技機」が、2022年11月より「スマートパチスロ」という名前で登場します。
スマートパチスロ(スマスロ)は従来機と比べて、
- 2,400枚規制が差枚数管理方式に
- 有利区間ゲーム数の上限を撤廃
- コンプリート機能の搭載
こういった大きな変化があるのも注目ポイントです。
いよいよパチスロが次の時代へと突入しますが、今回はスマスロへの移行による現行機との変更点、そして今後の立ち回りにどう影響してくるか?といったポイントをまとめてみました。
それではご覧下さい。
▼目次
スマートパチスロとは?
スマスロの移行で従来機との一番大きく変わるポイントは「メダルレスになる」ということです。
メダル投入口や払い出し口が無くなり、所持メダル数は電子表示で管理が行われます。
一言で言いますと、ゲームセンターのスロット台のようなイメージです。
それによりホッパーやメダルセレクターなどといった部品も削減されることとなります。
スマスロになるメリット
【スマスロになるメリット】 | |
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ゲーム性の向上 | 遊技区間上限撤廃 |
遊技性の向上 | メダル投入や移し替えの必要なし |
不正撲滅 | ゴト対策、低貸しや外部のメダル持ち込み防止 |
遊技環境の向上 | メダルの接触音による騒音防止 |
感染症対策 | 接触機会の低減 |
依存症対策 | 出玉情報をセンターでデータ管理 |
省エネルギー | 遊技機の部品や重量の削減、電力消費削減 |
コスト削減 | メダル補給などの人的負担削減や省スペース化 |
スマスロのメリットとしては上記8つの項目が大きく挙げられます。
ゲーム性や遊技生だけでなく、環境やコスト面などでの配慮も見られています。
今の時代ならではですが、感染症対策として衛生面の問題が解消されるのは嬉しいポイントでもあるでしょう。
また、メダル投入や払い出しが無いことから稼働効率の向上にも期待が持てるようです。
遊技機情報センターについて
*画像引用元:パチスロサミットONLINE
スマスロではギャンブル等依存症対策やゴト行為の撲滅を目的として、遊技機の出球情報が「遊技機情報センター」に送信されます。
主に収集される項目はボーナス出玉や差枚数、有利区間などの情報となります。
ホールコンピューターとは別のカード会社センターとなりますので、売上情報や設定情報などが収集されることはありません。
※当然ですが遊技者自身の情報なども収集されることはありません。
ですので打ち手側としては特に関係してくる要素ではないと思います。
スマートパチスロの内規
従来機との比較
項目 | 6.4号機以前 | 6.5号機(メダル機) | スマスロ |
---|---|---|---|
時期 | 2021年11月〜 | 2022年1月〜 | 2022年11月〜 |
有利区間上限枚数(一撃出玉) | MY2,400枚 | 差枚2,400枚 | 差枚2,400枚 |
有利区間ランプ | 6.4号機から:区間内の点灯/消灯は任意 | ||
有利区間ゲーム数上限 | 1,500~3,000G | 4,000G | 無制限 |
コンプリート機能 | なし | 2022年4月より搭載 | 搭載 |
メダルの使用 | あり | あり | なし |
遊技機情報センターでの情報確認 | なし | 確認不可 | 確認可能 |
*コンプリート機能:1日の獲得枚数が19,000枚に達すると打ち止め(当日の再稼働不可)機能が発動する。
もずくさんのコラム記事でも解説されていますが、既に6.5号機自体は始まっています。(スマスロも6.5号機に分類されます)
そのため、「一撃出玉は差枚方式で2,400枚」や「コンプリート機能」は既に実装された遊技機も今後出てきますが、スマスロではそれに加えて「有利区間ゲーム数上限」が撤廃されることが大きなポイントとして挙げられます。
コンプリート機能は、2,400枚完走時のようなイメージで「コンプリート機能の発動まであと●●枚」といった報知がされる仕様となるようです。
有利区間ゲーム数が無制限
徐々に上限が伸ばされていた有利区間ゲーム数ですが、スマスロではいよいよ無制限となります。
※有利区間自体が無くなるわけではありません
これによってゲーム性の幅が広がることは大きなメリットとして挙げられます。
差枚2,400枚の一撃出玉上限とも、ゲーム数制限がある中では限られた展開となってしまっていますが、そこの制限が無くなることで上手く絡み合ったゲーム性を作ることが期待できるでしょう。
強力な出玉性能
【スマスロ噂情報まとめ】9/13
今のところスマスロで出ることが濃厚な機種
筐体画像、最新情報に更新✍
AT初当たりも載せてみた🤔📌エリートサラリーマン鏡
📌バキ
📌リノヘブン
📌革命機ヴァルヴレイヴ pic.twitter.com/cH5OBxB4xJ— 川崎のスロ民 (@kawasakislot) September 13, 2022
引用元:川崎のスロ民さん
6.5号機になり、犬夜叉をはじめとした様々な機種で出玉性能がこれまでと比べて格段に良くなっています。
Twitterでも万枚突破の実践報告を当たり前のように見かけるようになり、犬夜叉に至っては2万枚突破の事例まで出ており、6.5号機は「まるで5号機時代のようだ」と言われています。
そんな中で、スマスロの発売が正式に発表されている「鏡、バキ、リノヘブン、ヴァルヴレイヴ」の4機種の情報が少しずつ明らかとなってきましたが、これが6.5号機をも凌ぐ強力な出玉性能となります。
鏡やヴァルヴレイヴは設定6の出玉率が6号機最高値の114.9%を誇り、特にヴァルヴレイヴに至っては万枚突破率が設定1で4.6%、設定6で25.0%という驚愕の数値です。
5号機ミリオンゴッド凱旋が約1.3%程度、6.5号機犬夜叉が0.7%程度とされているのを考えると、これがとんでもない数値ということが分かります…。
スマスロの新台 導入予定機種
販売が決定している機種
導入予定日 | 機種名 | メーカー | 導入台数(予定) |
---|---|---|---|
2022年11月21日 | L革命機ヴァルヴレイヴ | SANKYO | 約10,000台 |
2022年11月21日 | Lリノヘブン | 山佐 | 約10,000台 |
2022年11月21日 | Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!! |
平和 (オリンピア) |
約10,000台 |
2022年12月5日 | L HEY!エリートサラリーマン鏡 |
大都技研 (パオン・ディーピー) |
約30,000台 |
その他噂が出ている機種
機種名 | メーカー |
---|---|
バイオヴェンデッタ | サミー |
北斗の拳 新台Ver. | サミー |
GOD 系機種 | ユニバ |
バジリスク絆2改(仮) | ユニバ |
炎炎ノ消防隊 | SANKYO |
仮面ライダー | 京楽 |
うる星やつら | ニューギン |
麻雀物語5 | 平和 |
盗忍!剛衛門2 | 大都技研 |
吉宗4 | 大都技研 |
転生したらスライムだった件 | 山佐 |
リノ ゴールドVer. | 山佐 |
戦国コレクション5 | コナミアミューズメント |
※機種名は正式のものではありません
今後の展望について
スマスロの導入に向けて専用のユニットが必要となり、ユニット供給量は2023年3月ごろまでに10〜15万台の販売範囲になるという見解が示されています。
*2022年6月10日の会見情報
2022年現在のパチスロ総台数は約130万台ほどなので、スマスロの供給はざっと全体の10%くらいの割合となる見通しです。
そして2022年9月1日の発表では、販売が決定している先述の4機種で合計7万台ほどの導入になると明かされました。
その他具体的な機種数については、5月末の段階で5〜6社がスマスロの型式申請をしており、8社8機種から10社10機種程度になるとのことです。
これまでも時代の移り目(CR機導入、号機の変わる時など)というのは、いち早く対応したホールが成功を収めたり生き残ってきた印象がありますが、今回のスマスロに関してもアクションを起こす法人には要注目です。
メダルレス機となるメリットとして「補給・回収・洗浄・計数機が不要」といったコスト削減効果が期待されています。
とはいえ、
- スマスロ専用設備の初期投資コストが大きくかかってくる
- 機械台だけでも約60万円ほどかかるという噂が出ている
- 2024年の新札発行にも設備対応をしていかなければならない
こういったホールにとって頭を悩まされる問題はまだまだ多くあり、手放しに喜べるとは言えないのが現状です。
機械台の約60万円と設備費を合わせると1台あたり100万円に届く勢いがあるとも言われ、当面の間は導入されるのは大手法人一択となりそうです。
またスマスロのゲーム性については、もずくさんのコラム記事で6.5号機の展望について詳しく解説されています。
そのまま記事の内容に「有利区間ゲーム数が無制限」という点を付け加えて読んでいただければ良いかと思います!
まとめ
また一つパチスロの時代が進もうとしています。
「MY2,400枚・1500G上限」の時代から見れば、よくここまで戻ってくれた…といった気持ちですw
7月から始まった6.5号機時代が、これまでの総悲観とも言えるパチスロ市場に対して非常にポジティブな声が多く上がっており、ようやくパチスロが盛り上がりを見せてきています。
そこからさらに強まる出玉性能には正直かなり期待をしています!(あとはAタイプさえ良くなってくれれば…)
一点スマスロ移行のデメリットとして「出玉感の演出ができない」というものがありますが、すでにパチンコはもちろんスロットでも各台計数機を導入しているホールさんは増えていますので、こちらに関しては個人的にはそのうち慣れていくんじゃないかな〜と思っています。
そしてまだ構想段階に過ぎませんが、将来的にはキャッシュレス機能やオンラインアップデート機能が搭載される可能性があるようです。
このあたりが実現すればパチンコ業界としてはとても大きなメリットとなりそうですね!
それこそ本当に遊技人口の回復も少し期待出来そうだなと個人的には思います。
以上、「スマートパチスロ まとめ記事」でした!
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